概要
本会は、地中のトンネルや地下空間施設等の地下空間構造物、地盤及び基礎等に関する調査、設計、材料、施工、計測、維持管理、研究等の技術者集団からなる研究会です。
本会は、1992年(平成4年)9月に「九州アジア地区トンネル研究会(通称:ジオテック会)として発足しました。
トンネルの建設は、他の構造物以上に計画・調査・設計・材料・施工・計測・維持管理(保全)・研究の各分野が密接に絡み合った成果であることから、トンネル技術者は横断的な人的資源を有効に活用することが重要です。このような技術者のニーズに応える“情報交換の広場”として誕生しました。
その後、定例会、現場見学会、巡検、シンポジウム、講演会、技術講習会、海外技術者との交流会など多岐に渡った活動を行ってまいりました。また、これらの活動を通じて、会員同士の絆もより一層深まるとともに、技術力向上の面でも博士号や技術士資格の取得など、情報の共有化や技術の研鑽という一つの目的は達成できる組織にまで成長してまいりました。一方で、当初掲げていた「技術の共有化を通じて九州アジア地区の発展に寄与する」という大きな命題については、実現に向けては厳しい状況にありました。
2006年(平成18年)、本会の名称を、『九州アジア地下空間フォーラム(通称USF)』に改称し、リニューアル技術に対するニ-ズの高まりや技術の複合化を見据え、活動範囲を地下空間構造物全般に拡大しました。ここでいう地下空間構造物とは、従来からの地中の線状構造物に加えて地下空間施設等、さらには地盤及び基礎、地中のライフライン施設の総称です。
本会の活動目的は、①会員技術者の資質維持と向上、②人的交流による情報交換と情報発信、③地域社会への貢献に分類し、地域の防災、環境保全に係る社会貢献を掲げております。
具体的に、本会に資格相談室を設け、会員の技術士ならびに博士等の資格取得について積極的な支援を行うこと、さらに、防災や環境保全等一般市民の関心が高いテーマについて、市民を対象としたシンポジウムを開催することや大学とのリンク(産学連携)することなどを通じて、九州アジア地区の技術の発展に寄与することを目標としています。